玄関チャイムが鳴るとダッシュでお迎えに行き、先生の足に両腕を回して
「先生来たね~」と大喜びのチコ。
…が、喜びも束の間。
今回は久々に大泣き日となりました~
試練①
チコが選んだ課題 「カードの分別」
(30枚程のカードを仲間別に分けていきます。)
(チコは)カードのタテヨコをトントンと揃えながら集めたいのですが、
先生は全部のカードを分別し終わってから”まとめてトントンして”と
言われます。
チコ 「トントンするの!」
先生 「トントンしないよ~ 最後にトントンして」
※以下繰り返すこと3分
自分のやり方にコダワリがあるのです。
しかーし!相手に従ってナンボの療育です。先生は絶対に折れません。
仕方なくチコが折れて、分別後にトントンしました。
この時すでに半泣き…
試練②
2つめの課題は先生が選びます。
模倣⇒パズル1ピースの課題と先生が言われますが、チコはお絵かきがしたいらしい。
チコ 「お絵かきしたいです」(←マイペース発言)
先生 「えー。先生パズルがいい。さっきチーちゃんが(課題を)選んだから今度は先生」
チコ 「コックさん描きたいです」(←あくまでも我を通す)
先生 「パズル持ってきてよ~」
チコ 「お絵かきがいいとぉぉ(シクシク泣き)」(←しぶとい)
※以下繰り返すこと10分。
自分がやりたいことを通したくてたまらないのです。
…が、やっぱりチコの要求は通りません。
しぶしぶ動作模倣を始め、最後はちょっと難しめの模倣を20回連続で。
ここでも「30回にするの」と前回の療育の時と同じ回数を言ってきましたが、
当然叶いません。既に泣き泣きのチコ。
先生が「じゃあ、もうおしまいにする?」と聞くと「するのぉぉ(涙)」
このやり取りを見ていたチコパパは思わず吹き出してしまったそうです。
泣きながらも、一生懸命自分の気持ちと葛藤するチコ。
ここでこちらが折れてしまうと、悪いパターンができあがってしまいます。
我が家の療育の目的は、絵や字を描くことでも、パズルをすることでもありません。
このような場面で妥協し、自分の気持ちを調整する力を養うことです。
発達障害児はこの経験が絶対的に不足していると言われています。
(自分の作ったパターン通りに行動していれば大人しくなるので周りが許してしまいがち)
本人は一時的にツライ思いをしますが、必ず乗り越えられる山です。
こんだけ泣いても先生大好きだしね

ちなみに…
このトレーニングをする時には決して怒ったり、手を出したりしてはいけないそうです。
イヤイヤが過ぎて物を投げつける・人を叩くなどがあれば、その行為に対して叱りますが、こだわりでイヤイヤ言っているだけなら、笑顔で毅然とこちらの要求を繰り返すだけです。ここがポイント☆
前半ツライ思いをしたチコですが、後半はすっかり気を取り直して笑顔になりました。
ABAの先生の対応は親にとっても非常に参考になります。
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