潜時が短くなるように・・・

今日はABA(行動分析学)療育の日でした。
先日受けた発達検査の結果を元に、弱い部分を強化する課題を行います。
1つ目は「ドーナツ型を描き、外側の色は先生、内側の色はチコが塗る」というもの。
先生が塗っている間、チコは早速離席。撮影しているビデオカメラや他の教材に関心が向いています。先生から椅子を固定されると、関係ない話をしたり、ヘラヘラしてふざけたり、「先生怒ってるでしょう」と笑いながら言ったり・・・(見ていてムカムカ~って感じでした)
もし私達(親)なら、ここでガツンと怒ったり、色々な言葉掛けをしたでしょう。
でも先生は微笑んだまま、チコの椅子と手を固定したまま、本来の目的である「塗って」と言うだけ。固定といっても力ずくではなく、軽く押さえているだけで動きません。(このあたりはプロですね)
威圧して押さえ込んでも、根本的な解決にはならないそうです。今は何をすべきか気付かせるには、力で捻じ伏せる事は逆効果らしいです。(時には威圧も必要で、他害などのレベルでこそ使うそうです。)
我慢強く何度も繰り返すうちに、30分後、ようやく色塗りに取組む姿勢を見せるようになりました。チコは「初めてのこと・苦手なこと」に対する潜時が長いので、それをいかに短くするかが今後の課題です。
※潜時とは・・・反応開始の合図から実際に反応が始まるまでに経過した時間
ABAの訓練を受けていると、何が本当に大切なのか気付かされます。
知識やスキルを磨くことも必要だけど、「今やるべきことは”これだ”と気付かせること」「人からの働きかけで学ぶ態勢を整えること」に、より重点を置かなければいけないと実感します。
これでもか!という程「自閉症のチコ」を見て、ヘコみますけどね・・・。
落ち込んだ後は、戦略会議です。今日のビデオを見ながら再検証します。

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