我慢の練習

自閉症関連の書物を読むと、子供の「ありのままを受け入れる」「ありのままでいいんだよ」と記してあるものがあります。
「ありのまま」って解釈によって意味合いが違ってくる微妙な言葉・・・決して「(自分の)思うまま」「その子が要求する全て(を受け入れる)」ではないと思います。
思考や行動がパターン化されやすい自閉症児だからこそ、いつもやりたい事をOKしていると、ダメな時に受け入れられなくなるのでは?と心配になります。大人になればなる程、理不尽な事も多いし、自分の思い通りにいかないですよね。正論がいつも通じる訳ではありません。
社会生活にできるだけ適応できるように、「我慢する」「しょうがないか」と思える練習の必要性を感じ、少しずつ実践しています。やりたい事が3つあったら、1つは我慢する・・・とか、泣いたら希望は叶わないとか。
手順や道順、回数へのこだわりに対しても、「そんなに気にしなくていいよ」「この順番はどこからでもいいのよ」「何回でもいいのよ」と都度声を掛け、変更しています。
強く嫌がる事は別ですが、軽いものは敢えてストレスを与えて慣れさせ、それが出来ればほめる。
長期戦で挑むつもりです。
あと、数字へのこだわりを利用して、デジタル時計を見せ(食いつきます!)、「○時○分までじっとしようか」と言って、じっとさせます。
最初は1分から始め、今は10分までクリアしました。(徐々に時間を長くしています)
これ、かなり便利です。
外出先で走り回っていても「○時○○分になるまで、お母さんと歩いて」「○○分まで、じっと座っていようね」と言うと、何とかふんばります。
約束の時間になると「あ!○○分になったね。」と、途端に自由になっちゃいますが。。。
     時計をジッと見て、手はおひざ!
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