ABA(応用行動分析)によるアプローチ

「空気読めません」で記事にしましたが、4月から始めたABAプログラムは親子とも
「はぁぁぁ」と大きなタメ息ばかりが出ていました。
指示に従えず、今まで聞いたこともないような奇声を発し、1つの課題もクリアできないチコの姿にショック受けまくりでした。
あれから8ヶ月経過し・・・
先生とだったらユアペースもへっちゃらです。割と難しめの模倣も喜んでやっています。
ここでの目的は「コミュニケーションスキルの向上」。作業活動はその手段でしかありません。※ハサミやノリ・書字も行いますが、それらが上達するのが目的ではないのです。
具体的なレッスンを一部ご紹介
●「模倣をした後にパズルを1ピースする」
「あたま・かた・ひざ」と先生が行う動作を見て同じようにやるのですが、当初は「パズルをしたいので模倣をする」に終始していたチコ。
模倣しない事にはパズルができないので必然的にお手本を見るようになり→次第に模倣を利用したコミュニケーションの方が楽しくなってきたようです。
現在は「とにかく模倣がしたい(先生と関わりたい)」に変化し、パズルをするのは「次の模倣への合図」にすぎません。
難しい模倣だと「もう1回して下さい」と要求し、動作を見ています。
また、「反対」と言われれば「ひざ・かた・あたま」と動作します。
(「反対」の時は動作見本なしです)
導入として「この課題をすれば(ここでは動作模倣)をすれば、ご褒美がもらえる(ここではパズル)」→本来の目標である「模倣」をマスターし、その中で様々なコミュニケーション(依頼や要求に応える等)を身に付けることができます。
先生はチコの姿勢が崩れてくると次の課題に入りません。するとチコは自ら(空気を読み取って?)「ピッ」と言って姿勢を正しています。
わざと難しい質問や模倣見本を行い、都度「こういう時は○○って言うんだよ」と困ったときのヘルプの出し方や要求の仕方をレクチャーされます。
※同じ「依頼」でも「お願い」「~して下さい」「もう1回」など何パターンもあることも同時に教えられます。
第1段階の「顔周りの粗大模倣」(右手で鼻をつまみながら左手で左耳をつまむ等)は大体出来るようになり、現在は「頭~胸あたりの模倣」に取り組んでいます。
今後は上半身→頭~腰→頭~ひざ→全身というように模倣の範囲を広げていく予定だそうです。
全身模倣ができるようになれば、保育園での体操やお遊戯もできるようになるかな。
スモールステップで頑張っています。

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