サポートブックについて

保育園入園(3年前)にあたり作成したサポートブックは、チコの生育歴、こだわりやその対処法、好きなもの・苦手なもの…など、「はじめの一歩」的なものでした。
イメージ的にはこんな感じ→ゆうゆうセンター)サポートブック
この他、スタンダードな自閉本を渡し、定期的に行われる面談時に療育先や講演会・本で得た知識をチコに変換して対応をお願いしていたのですが、私の話を聞いてメモを取られる先生の姿を見た時に、「こんなに負担をかけていいものか…」と、ふと思ったのがサポートブック改訂のきっかけでした。
先生方は、普段のクラス運営の他に行事ごとの準備、定時面談などただでさえ勤務時間が長く忙しい状態。これに加え、よく分からない自閉っ子の世話&対応の勉強となると、いくら「仕事」とはいえ大変な労力です。
また、上記のようなサポートブックは新規入園時や一時預かりの場合には有効ですが、毎日通っているような保育園に提出するような場合は「ほとんど分かっていること」であり、意味がないわけではないけれど、有効に機能する代物とは思えなかったのです。
そこで作成したのが今回のサポートブック。
これまで読んだ本や講演メモ、療育先のアドバイス、ビジネス書、育児書などの中から「これは」と思ったことを保育シーンに落とし込んだり、「自閉症児に対する指導のポイント」としてまとめてみたりしました。〔A5用紙で16枚(A4サイズ8枚)〕
この作業、「よしっ!」と思い立ってやらないと挫折しがちです。(私は2度挫折しています)
構想2年(長期ブランクあり)、作成日数1週間、校正丸1日。
資料をひっぱり出して、本を読み直して、伝えたいことをピックアップして…体力気力とも消耗しましたが、これにより3年半分の散在した情報整理や、療育の目的とその方法を改めて考えることが出来ました!
様々な考え方や療育概念がある中で、「我が家の療育概念」を先生方へお伝えする有効手段でもありますね。
目次を載せておきます
(内容は本の抜粋や個人情報が多々ありますので省略します)

■保育園の先生方へ
■サポートブックについて
■卒園までの目標
 ・姿勢を正す(体幹維持)
 ・挨拶、礼儀作法、言葉使いは正しく
 ・目的行動を途切れさせない(まずは「自律」を目指す)
 ・「待つ」ことを覚えさせる(適度な速度で活動する)
 ・ダメなことは「ダメ」だという事を受入れる
 ・身辺自立の確立
 ・全体に対する指示に従えるようになる
■保育園生活の中で
 ・外遊び、お仕事の時間
 ・おあつまりの時間
 ・認定保育の時間
 ・給食の時間
 ・運動会、お遊戯会で
 ・他のお子さんのからかいなど
 ・お友達との関係
 ・マイペースの抑制とユアペースの獲得
■自閉症児に対する指導のポイント
 ・効果的な指示の出し方
 ・正しい行動を定着させる
 ・「達成する喜び」を教える
 ・コミュニケーションを強化する
 ・自律動作を促すためのポイント
 ・選択について
 ・こだわりをご褒美にする
 ・こころの安定
 ・問題行動とその対処法
■家庭での取組み
 ・歩行トレーニング
 ・行動トレーニング
 ・対面学習
 ・自習時間の設定
 ・絵本の読み聞かせ
 ・お手伝い
 ・様々なパターンくずし
 ・視覚、聴覚、触覚を刺激する
 ・概念を暗記させる
 ・言葉あそび
■発達観(子育て・療育の軸)
■プロフィール
 ・基本情報
 ・健康面、病歴、かかりつけ医
 ・好きなもの、事柄
 ・食事について
 ・身辺自立
 ・自閉症の主な特徴

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